第123回LTセミナー「ルーブリックことはじめ」

 第123回LTセミナーでは,帝京大学高等教育開発センターの加藤かおり教授をお招きし,ルーブリックについてご講演いただきました.

 講演ではまず,ルーブリックの基本概念について説明がありました.ルーブリックとは評価のためのツールであり,評価する項目とその 達成レベルの2軸で構成されるマトリクス表です.教員にとっては採点基準を一定に保つための目安,学生にとっては学習計画や自己評価 の目安となります.また,教員と学生との間で学習目標の意味やレベルを共有するツールにもなります.ルーブリックは,学習の質を重視する評価に適しており,唯一の正解を持たない課題において理解の範囲や深さ,構成力,表現力,技術のレベル,総合的なパフォーマンスを評価する上で有用です.大学教育における学習成果の説明が求められるようになり,評価記述の可視化が必要になったという社会背景から,このようなツールが注目されるようになったとのことでした.
 続いて,ルーブリックの作成のポイントについての解説がありました.ルーブリックは各課題・能力の評価,科目レベルの評価,課程レベルの評価によって異なること,最初は教員個人や周囲の教員の経験に基づいて始めてゆき,その後改善していく方法があることが,ルーブリックの実例を交えて説明されました.
 その後,帝京大学ラーニングテクノロジー開発室の高井久美子講師より,本学のLMSでルーブリック機能を使用する方法と,実際の授業で活用した事例の紹介がありました

 講演後は,ルーブリックの設計や適用対象などの考え方について,加藤先生と参加者との間で議論が行われました.

参加者の人数
 開催日:2017/02/24(金)15:00~16:40

教職員院生・学生その他合計
30(26)1名2(2)33(28)名
()内の数字はスタッフを含まない人数です

 


セミナーコンテンツ
開催案内

第123回LTセミナー「ルーブリックことはじめ」

 2/24(金)に,LTセミナー「ルーブリックことはじめ」を開催します.2月のLTセミナーでは,本学高等教育開発センターの加藤かおり先生をお招きし,学習成果の評価方法のひとつであるルーブリックについてご講演いただきます.

  近年ルーブリックという言葉を目にする機会が多くなっていますが,その背景には,学生の知識定着をテストで評価するだけでなく, より広範に学生の技能や態度を評価することが求められるようなったという,教育のパラダイム転換があります.ルーブリックは,このような評価において有用なツールです.

 LMSには,ルーブリックを作成して課題などの評価に使用したり,この評価を学生に提示する機能が備わっています.今回のセミナーでは,LMSでルーブリックを使用する方法についても,LT開発室員より解説いたします.ルーブリックにご興味をお持ちの方も,初めて聞いたという方も,授業改善推進のためのツールのひとつとしてルーブリックに触れ,理解を深める機会をお持ちいただければと思います.

皆様の積極的なご参加をお待ちしております.

第123回LTセミナー「ルーブリックことはじめ」

  • 日時 2017/02/24(金)15:00~16:40
  • 会場 帝京大学 宇都宮キャンパス 2号館 1階 101教室
  • 講師 帝京大学高等教育開発センター 教授 加藤かおり先生
  • プログラム
    • 14:30~ 開場
    • 15:00~ 開会挨拶(帝京大学理工学部長 波江野 勉)
    • 15:05~ 講演「ルーブリックの基本と実践」(帝京大学高等教育開発センター 教授 加藤 かおり)
    • 16:05~ 機能紹介「LMSのルーブリック機能と活用事例」(ラーニングテクノロジー開発室 高井 久美子)
    • 16:40~ セミナー終了予定
    • 18:00~ 意見交換会
  • 意見交換会について (セミナー終了後に,加藤先生との意見交換会を予定しております)
    • 時間  18:00開始(予定)
    • 場所  宇都宮駅周辺 
    • 会費  5000円前後(予定)
  • 申込締切
    • 意見交換会参加申込  2月 6日(月)
    • セミナー参加申込    2月17日(金)
  • 申込先 帝京大学ラーニングテクノロジー開発室
    • 電話   028-627-7243(直通)
    • メール  LT-Support@LT-Lab.teikyo-u.ac.jp

 

開催案内ポスター

 

配布資料・講演動画


配布資料や講演動画はLMSのコミュニティ「教職員のひろば」内,LTセミナー資料に掲載しています.