【2019年度参加報告】大学ICT推進協議会2019年度年次大会

報告者:渡辺博芳,宮崎誠

 2019年12月12日(木)~14日(土),福岡国際会議場(福岡市博多区)において大学ICT推進協議会2019年度年次大会が開催された.3日間の会期を通じて,66団体による81ブースの出展と1,300名の参加があり,2件の基調講演のほか,一般セッション,企画セッション,ポスターセッション,出店者セミナーが行われた.

 EDUCAUSEのPresident・CEOであるJohn O’Brien氏による基調講演「The State of Digital Ethics in 2019: Excitement, Caution, and Hope」では,技術革新に関するプライバシー等の倫理的な懸念と今後向かうべき道筋について,高等教育の立場から論じられた.また,東京大学大学院情報理工学系研究科教授の萩谷昌巳氏による基調講演「いまこそ情報教育革命なのか?」では,専門教育と一般教育の兼ね合い,大学入試の役割,統計教育との協働,学校教育と私的な教育の関係,生涯教育の位置づけと実現方法,MOOCの活用など幅広い視座から情報教育の変革が論じられた.企画セッションでは,室長の渡辺博芳教授が教育技術開発部会「LMSエキスパートの教員は担当する授業でどのようにICTを利用しているのか?」にて,LMSの活用を通じた授業実践について発表を行った.