【2014年度参加報告】教育システム情報学会第39回全国大会

報告者:小島一晃

 教育システム情報学会(JSiSE)第39回全国大会が,9/10(水)~12(金)の日程で和歌山大学にて開催された.

 本大会では,大阪大学の前迫孝憲会長による基調講演,文部科学省大学設置室長の新木聡氏による特別講演,和歌山大学観光学部の尾久土正己教授による招待講演のほか,企画セッションにおける発表が40件と一般公演が189件, 公開フォーラムと5つのワークショップ・チュートリアルが実施された. 本学からは渡辺博芳教授,若山昇准教授,佐々木茂准教授,古川文人講師,水谷晃三講師,高井久美子助教,小島一晃助教が参加した.

 一般公演においては,佐々木准教授が「下級生とのチームによる協同学習を含んだ授業「プロジェクト管理」の実践」,渡辺教授・佐々木准教授の指導学生が「学内模擬試験を用いた判別分析による診療放射線技師国家試験の合否予測」,若山准教授が「「なぜなぜカルタ」を用いたクリティカルシンキング授業実践の評価」の研究発表を行った.

 今年度の大会では,一般公演においてアクティブラーニングのセッションが2件設けられるなど,学習者主体の教育に関する事例の報告が多くなされていた.また,学習者の行動分析や評価,Learning Analyticsといったキーワードのセッションが設けられており,教育情報システムの普及によって学習者のデータ取得とその分析を通じた教育改善に関する取り組みが盛んになっていることが,本大会を通じて確認された.