【2014年度参加報告】第5回教育ITソリューションEXPO
報告者:渡辺博芳,髙野芳恵
2014年5月21日(水)~5月23日(金)に東京ビッグサイトにおいて,リード エグジビション ジャパン株式会社主催による第5回教育ITソリューションEXPOが開催された.約600社の出展があった.
5月23日(金)にメディアサイト社のブースで開催されたミニフォーラム 「主体的学習に授業収録は役に立つか」で渡辺室長がパネラを務めた. ミニフォーラムの様子は以下で公開されている.
http://www.mediasite.co.jp/news/news140530-miniforum.html
そのほか,本イベントで印象に残った情報を以下に示す.
メディアサイト株式会社のMediasiteは,本学にも導入されている講義ビデオ作成・配信システムである.2013年度にバージョンアップがあり,新機能が追加され,ユーザ自身でビデオを管理できる「My Mediasite」という機能と,ユーザのPCで撮影,Mediasiteへのビデオ掲載ができる「ユーザ作成コンテンツ(UGC)モジュール」という機能(オプション)が追加された.また,収録機もリニューアルされ,これまでのものより軽量化されたとのことである.
株式会社朝日ネットのManabaは,主にクラウドで使用するeラーニングシステムである.教育支援システム「Manaba Course」が2013年度にリニューアルされ,これまでの基本的なコース管理システム機能にポートフォリオ機能が追加された.Manaba Course上で提出した課題やテスト,コメントや成績などの学習履歴が自動的にポートフォリオとして蓄積されるようになったとのことである.
株式会社 佑人社のデジタル採点システム YouMarkは,答案用紙をスキャンしてサーバ上で共有し,デジタル採点を行うシステムである.予め採点する解答領域を設定しておくことで,各個人の同じ問題の解答を並べて表示して採点することができるそうで,採点効率の向上が期待できるとのことだった.また,採点する答案は複数人で共有が可能で,先生ごとに採点箇所を分担して,同時に採点を行うこともできる.
富士通株式会社の大学向け授業支援システム CoursePowerは,eラーニングシステムで,特にコース分析に力を入れているシステムとのことである.講義資料掲載やテスト・レポート提出成績管理,コミュニケーション等の一般的な機能の他に,「学びチャート」という学生の学習行動分析の機能があり,授業単位ごとに,授業資料閲覧や課題提出状況や提出したタイミングなどから,学生個人の積極性,計画性,継続性を分析し,チャートとして表示できるとのこと.その結果から学習が遅れている学生などがわかり,学生指導などの手助けになるとのことだった.