【2012年度参加報告】日本情報科教育学会全国大会

報告者:渡辺博芳

 日本情報科教育学会第5回全国大会が2012年6月16日(土)~17日(日)に信州大学工学部で開催された.今大会のテーマは,情報教育の継続と発展 ~「横」の連携と「縦」の接続~であり,基調講演1件,招待講演1件,パネルディスカッション2件,の他,多数の口頭発表があった.初中等での情報教育に関連する大学教員や高等学校の教員が多く参加していた.

 口頭発表では初中等における情報教育の現状の調査や教育方法についての講演が多かった.特にプログラミング,データベースなどの学習内容をビジュアルに教えるツールや方法についての講演があり,非常に有用であると感じた.大学の導入的教育において使えるようなものも見られた.

 初日には岡本敏雄会長(電気通信大学)による「これからの情報科教育10年に期待するもの」と題した基調講演,文部科学省新井孝雄参事官による「教育の情報化の推進について」と題した招待講演があった.初日のパネルディスカッションIでは,情報教育のカリキュラムの体系化について議論がなされた.

 2日目のパネルディスカッションⅡ「大学入試と情報科 ~大学での最新動向と高校での対策~」において,東京大学萩谷昌己教授,東京都立小石川中等教育学校天良和男先生とともに渡辺博芳LT開発室室長がパネリストを務めた.