【2011年度参加報告】情報処理学会第4回教育学習支援情報システム研究会

報告者:渡辺博芳

 情報処理学会教育学習支援情報システム(CLE)研究会の第4回研究会が,2011年5月12日(木)~5月13日(金)に長岡技術科学大学において,「学習行動分析と学習支援および一般」というテーマで開催された.今回の参加者は,約20名で,いつもに比べると少なかった.

 初日には,2つの企画セッションが行われた.最初の企画セッションは「コミュニティソースCLEの現状」というテーマで,熊本大学の喜多先生からMoodleの現状,法政大学の常磐先生,名古屋大学の梶田先生からSakaiの現状の紹介があった.2つめの企画セッションは,「連携型eラーニングの研究と実践」というテーマで長岡科学技術大学における取組や研究が紹介された.長岡技術科学大学ではILIASというオープンソースのCMSを導入したそうである.また,血圧などの生体情報を学習態度予測に使用しようとする研究が紹介され,興味深かった.

 2日目は一般講演の3セッションがあった.信州大学新村先生からの学習者のログ分析のための全学的なプラットフォームを構築するための手法に関する研究,長岡技術科学大学の湯川先生からのPBL(Project Based Learning)の振り返りを支援するツールに関する研究などが特に興味深かった.

 次回のCLE研究会は10月14日(金)~15日(土)に,情報処理学会コンピュータと教育(CE)研究会との共催で,本学において開催される予定である.