【2006年度参加報告】第4回日本WebCTユーザカンファレンス
報告者:及川芳恵
日本WebCTユーザ会主催による第4回日本WebCTユーザカンファレンスは, 2006年8月29日(火) ~ 8月30日(水)の2日間,京都コンピュータ学院にて開催された.
カンファレンスは「高等教育における IT の革新的かつ効果的な利用法をめざして -これまでの5年間を振り返り,これからの5年間を展望する -」というテーマのもと行われた.以下の4件の招待講演があり,その他,全部で14件の口頭発表と5件のポスター発表,2件のデモ発表が行われた.
- Phillip D. Long氏 (MIT) 「An ecology of learning for the 21st century」
- 竹村 治雄氏 (大阪大学サイバーメディアセンター)
「 大阪大学におけるWebCT Vista導入プランと情報基盤整備戦略 」 - 望月 俊男氏 (東京大学 大学総合教育研究センター)
「大学教育の情報化:東京大学TREEプロジェクトの挑戦」 - Matt Baker 氏 (Director - Japan, Latin America, Blackboard Inc.)
「High Level Corporate View & Product Strategy Topics」
本学からは1日目に,佐々木講師が「JavaプログラミングWebCT教材コンテンツの開発と活用」について,2日目に,古川助手が「WebCTのテスト機能を用いた定期試験の実践」について発表を行った.
全体として,これまでの教育に関する全学的な取り組みや普及活動について,今後の展望についてなどの発表が多く見られた.大阪大学竹村先生の招待講演や広島大学のWebCT100プロジェクトに関する隅谷先生の講演などから,コース管理システムの活用をトップダウンに推進する大学が増えてきていることが印象的であった.積極的な活動をさらに進める必要性を強く感じた.
スペシャルナイトセッションなどで,WebCT社がBlackboard社に吸収合併されたことで,WebCTユーザ会をどうするかという議論もなされた.日本WebCTユーザ会としては当面はこれまでと同様に活動を続け,今後のユーザコミュニティのあり方を時間をかけて議論していくことになった.