【2007年度参加報告】情報教育シンポジウムSSS2007
報告者:渡辺博芳
2007年8月26日(日)から28日(火)に,情報処理学会コンピュータと教育研究会主催情報教育シンポジウムSSS2007が,三重県の希望荘(三重郡菰野町湯の山)で開催された.本シンポジウムに聴講参加した.特別講演1件,招待講演1件,一般 講演33件,デモンストレーション5件,及びパネルディスカッションがあり,参加者は120名を超え,大変,盛況であった.
初日には,鈴鹿短期大学学長をされている佐治晴夫先生が,「リベラル・アーツとしての宇宙教育」と題した特別講演を行った.宇宙の研究は自分探しの旅といった立場での宇宙教育について興味深いお話であった.
一般セッションでは,高等学校の学習指導要領の改訂を控え,初中等教育での情報教育でどのような内容を扱うかに関して,示唆を与えたり,問題提起となるような講演が目についた.本学情報科学科は,教科「情報」の教員を養成する学科として,これらの議論をフォローしておく必要があると感じた.
デモンストレーション賞を受賞した「コンピュータを使わない情報科学教育 -Computer Science Unplugged の翻訳と実践-」の発表では,手作りの教具を用いて情報科学の考え方を体験するようなアクティビティの紹介があった.Unpluggedは,身体性があるという点で,効果的な教育方法であると考えられる.翻訳版の書籍は,以下で購入できる.
次のSSS2008は,韓国済州島で開催される予定である.