【2009年度参加報告】国際シンポジウム2010 学生中心主義教育の実践と課題
報告者:高井久美子
放送大学ICT活用・遠隔教育センター(CODE)の主催で国際シンポジウム2010「学生中心主義教育の実践と課題」が 2010年2月18日(木)幕張メッセ国際会議場会議室において開催された.以下の5件の招待講演およびパネルディスカッションが行われ,140名を越える関係者が参加した.
- 招待講演:
- 「教わらないで学ぶ? - 学生中心学習環境とその技術」
Dr. Michael Hannafin(Director, Learning and Performance Support Laboratory, University of Georgia) - 「学習設計の包括的アプローチ‐未来の展望‐」
Dr. Grainne Conole(Professor of e-Learning, The Open University, U.K.) - 「効果的な学生中心学習デザインの共有と再利用」
Dr. James Dalziel(Director, Macquarie E-Learning Centre of Excellence, Macquarie University, Australia) - 「高等教育における学生中心教育の質保証モデル」
Dr. Myunghee Ju Kang(Chair, Educational Technology Department, Ewha Womans University, Korea) - 「学生中心主義に基づいた職能育成の為の学習システム開発の可能性の探求」
西之園晴夫(NPO学習開発研究所代表)
- 「教わらないで学ぶ? - 学生中心学習環境とその技術」
このシンポジウムは,情報コミュニケーション技術(ICT)の普及により,従来の「教師中心主義」の教育方法から,学生の自発性や個性を尊重する「学生中心主義(student-centered teaching and learning)」に基づいた教育方法へと意識変革が迫られていることを背景としている.招待講演では,米国,英国,豪州,韓国,日本の専門家から,学生中心主義を教育実践に実際に取り入れていくにあたっての方法論や課題について示された.パネルディスカッションでは,日本の高等教育現場でどのように学生中心主義教育を実践していったらよいのかについてフロアとともに議論した.