【2010年度参加報告】e-Learning WORLD 2.0
報告者:古川文人,及川芳恵,渡部里美
e-Learning WORLD 2.0は,e-Learning WORLD 2.0 実行委員会,フジサンケイ ビジネスアイ,(株)シー・エヌ・ティの共催で,2010年7月28日(水)~30日(金)の3日間,東京ビッグサイトで開催された.そのうちの2日目に参加した.このイベントは,企業および教育機関向けのeラーニング関連の製品や取り組みについての展示会である.出展した企業・教育研究機関の数は55.今回は,本学の次期コース管理システムの導入に関連する情報を収集した.
また,本イベントでは,「e-Learning 2.0の可能性」というタイトルで次世代のeラーニングについての基調講演があった.この基調講演では,3件の講演があった.1件目では,電気通信大学大学院 教授 岡本 敏雄先生から「E-Learning 2.0のコンセプトと実態」について,2件目では,日本イーラーニングコンソシアム 会長/NTTラーニングシステムズ株式会社 小松 秀圀 氏から,企業内教育における次世代のeラーニングについて,3件目では,キャスタリア株式会社 代表取締役 山脇 智志 氏からiPadが学習活動に与える影響について,それぞれ講演があった.次世代のeラーニングについては,フォーマルとインフォーマルな学習活動を組み合わることが鍵になり,そのための学習環境は,クラウドコンピューティング環境において実現していくことになるだろうというのが主旨であった.また,iPadなどの登場により,魅力的なユーザインターフェース(UI)が学習環境においても提供されるため,eラーニングのコンテンツは既存のものであっても,新しいUIで学習環境を構築することで,魅力的な教材になる可能性があるという点が印象に残った.