【2010年度参加報告】私情協第2回産学連携人材ニーズ交流会の実験(情報系分野)

報告者:渡辺博芳

 私立大学情報教育協会主催の「第2回産学連携人材ニーズ交流会の実験」が3月3日(木)に新宿住友ホールにおいて開催された. 企業関係者約50名,大学関係者は100名以上が参加した.本学からは報告者の他,経済学部の溝尾桂子教授,ヒューマン情報システム学科佐々木茂講師が参加した.

 会長の向殿政男先生からのご挨拶の後,井端正臣事務局長から交流会の進め方について説明があった. 平成21年度から実験的に交流会を行ったが,平成23年度から事業として進めていくそうである. この事業は(1)教育課程の情報交流と連携による改善策の探求と(2)産学連携の実施環境の整備を目指している.

 今回の交流会では,到達目標の意識あわせと産学連携の可能性について議論が行われた. 学士力(到達目標)の意識あわせとして,私情協から提示している情報通信系教育における学習成果到達目標に対して事前アンケートを行った中から3社がコメントを行った後,到達目標の説明,質疑応答と意見交換を行い,情報専門教育分科会委員長の大原茂之先生が総括された. 連携の可能性としては,企業からの支援による授業の実施,教材の提供,長期インターンシップ,教員の企業体験によるキャリア教育力の向上などについて意見交換が行われた. この中でIPA(情報処理推進機構)の取り組みも紹介された.