【2012年度参加報告】平成24年度ICT利用による教育改善研究発表会

報告者:古川文人

 私立大学情報教育協会の主催する平成24年度ICT利用による教育改善研究発表会が,2012年8月10日に東京理科大学九段校舎において開催された.本発表会は,4会場に分散して53件の発表があり,名簿上では127名の聴講参加があった.発表においてITを活用した教育分野は,人文,幼児,家政,語学,芸術,社会,初年次,医療,工学,情報専門,情報基礎,その他の12種類であった.

 桐蔭横浜大学工学部の山口 大輔先生による「ペア・プログラミングを用いた演習課題の自己プロセス改善管理」という発表では,プログラム作成時の時間管理の教育について紹介があった.ペア・プログラミングという2人1組でプログラミングをする手法をプログラミング教育に導入し,1人はプログラム作成作業に集中し,もう1人は作業時間の見積もりや管理,事後分析,プログラム作成作業へのアドバイスを行う.学生全員に後者の役割を担う機会を与え,プログラム作成作業の時間管理を体験させている点が参考になった.