【2013年度参加報告】第4回教育ITソリューションEXPO

報告者:及川芳恵

 2013年5月15日(水)~5月17日(金)に東京ビッグサイトにおいて,リード エグジビション ジャパン株式会社主催による第4回教育ITソリューションEXPOが開催された.約460社の出展があった.

 以下に本イベントで印象に残った情報を示す.

 アシストマイクロ株式会社では,Blackboard Collaborateという 遠隔地にいる人とリアルタイムでの通信ができるシステムを提供している.テレビ会議システムのようにPowerPointなど映像を共有しながら双方向に音声チャットなどのやりとりをすることができるとのことだった.

 株式会社朝日ネットでは,クラウド上で使用するeラーニングシステム「manaba course」とポートフォリオシステム「manaba folio」を提供している.manabaはシンプルかつ簡単であることを特徴として掲げており,テストの採点や成績の管理がEXCELから行えるなど使いやすそうなシステムという印象をうけた.
 
 エルゴトロンジャパン株式会社では,タブレットPC(iPad)の管理と充電が一括でできる保管用カートを提供していた.1つのカートに16台まで収納ができ,それを複数カート組み合わせることができる.収納したタブレットは,管理用のPCから一括で設定の変更などが可能で,授業で使用しないアプリの追加や削除も一括でできる.また,一度設定した内容は名前をつけて保存しておくことができ,授業のたびに細かい設定をする必要がなく,その授業の環境にあわせた設定に簡単に変更することができるとのことだった.

 アバー・インフォメーション株式会社 では,アバービジョンF15HDという,カメラのついたアームを自由な角度に曲げることが可能な書画カメラを提供している.また,土台もコンパクトなので実験実習などの時に実験器具の詳細などを大きく投影するのに役に立ちそうだと感じた.カメラの精度もよく細かい文字も鮮明に映し出せていた.

 ミカサ商事株式会社のMIKASA Cloud for Educationは, ICカードやUSBなどを使って,PC上に大学側で用意した専用のデスクトップを表示し使用させることができるシステムである.あらかじめLMSや大学のサイトなどの情報をクラウド上に用意し,学生側がPCにICカードを読み込ませたり,専用のUSBをPCに挿入したりすると,用意されたデスクトップ環境が学生側のPCに表示されるという仕組みになっている.大学の学生証などにICカードを使用している場合はそれがキーとして使用できるとのことだった.