【2013年度参加報告】教育システム情報学会第38回全国大会

報告者:渡辺博芳,小島一晃,高井久美子

 教育システム情報学会(JSiSE)第38回全国大会が,9/2(月)~4日(水)の日程で金沢大学角間キャンパスにて開催された.

 本大会では,大阪大学の前迫孝憲会長による基調講演,文部科学省生涯学習政策局の石丸成人専門官による特別講演,金沢21世紀美術館の黒澤浩美学芸課長による招待講演のほか,企画セッションにおける発表が39件と一般公演が166件, 公開フォーラムと9つのワークショップ・パネルディスカッションが実施された. 本学からは渡辺博芳教授,若山昇教授,佐々木茂准教授,水谷晃三講師,高井久美子助教,小島一晃助教が参加した.

 一般セッションにおいては,高井助教が「グループ討議演習支援システムのためのグループ生成機能」,佐々木准教授が「プログラミングを題材とした,下級生とのチームによるプロジェクト管理実習の実践」」,若山教授が「学生にクリティカルシンキングを促すための授業実践」,水谷講師が「スケーラブルでリアルタイム動作可能なレスポンスアナライザの開発」の研究発表を行った.

 今年度の大会では,JSiSE学会誌編集委員会がオーガナイズしたチュートリアルにおいて,教授学習の理論を発展させる学術的取り組みと教育現場を改善する実践的取り組みとをあわせて実施する「デザイン研究アプローチ」が紹介された. また,同編集委員会は「実用的学習支援システム・環境の構築と運用」という,教育現場において実践的に運用された実績のあるシステムについての情報を共有する企画セッションを実施していた. これらのように,情報システムの研究領域では,実践的研究を通じて教育現場を改善する取り組みが広く具体的に行われるようになっていることが,本大会を通じて確認された.