【2014年度参加報告】平成26年度教育改革ICT戦略大会
報告者:古川文人,渡部里美
私立大学情報教育協会主催による平成26年度教育改革ICT戦略大会が,2014年9月3日(水)~5日(金)の3日間,アルカディア市ヶ谷において開催された. 今回のテーマは,「改革行動の展開に向けて」である.
1日目は全体会として,『産業界からみた教育改革』『卒業生からみた教育改革』『学生の主体性を育む工夫』『アクティブ・ラーニングに必要な学修環境』『ICTを活用した新しい学び』『主体性を引き出すための大学組織としての取り組み』を題目とした講演が行われた. 2日目はテーマ別の自由討議として,『アクティブラーニング実施に伴う課題の考察』『多機能端末の活用と電子教科書導入による教育実践』『学修支援の仕組みと支援者の養成』『ラーニングコモンズの発展的な活用』をテーマとした4つの分科会が,パネルディスカッション形式で行われた. 3日目は各教員の取り組みについての92件の大会発表が5会場に分野ごとに分かれ行われた. また,2日目,3日目においては大学・企業によるICT導入・活用事例についてのポスターセッションが同時開催された.
1日目に聴講を行い,全体的に1年次からの学生への意識改革や大学組織としての改善の重要性が説かれていた. また,アクティブ・ラーニングや反転授業の実践報告では,学生の気づきを誘発する「問い」や上級生による授業のアシスタントの有効性や,環境整備の必要性が報告された.