【2014年度参加報告】第5回 Maharaオープンフォーラム(MOF2014)

報告者:高井久美子

 第5回 Maharaオープンフォーラム(MOF2014)は,「eポートフォリオの未来を考える」をテーマとして,2014年9月27日(土),28日(日)に広島修道大学において開催された.Maharaは,オープンソースeポートフォリオシステムの1つである.海外からの遠隔で行われた招待講演,特別講演,パネルディスカッションのほか,7件の一般発表があり,参加者は約50名であった.

 初日には,招待講演「Mahara is more than just software」(遠隔講演),パネルディスカッション「使いやすいeポートフォリオとは」のほか,3件の一般発表,2日目には特別講演「Maharaとルーブリックによるeポートフォリオの効果的な活用を考える」と4件の一般発表が行われた.ホットトピックとしては,Maharaのルーブリックプラグインが開発され,オープンソースとして公開されることがあげられる.これによって評価項目や評価基準の明示とそれに関連付けた成果物の蓄積がMaharaで比較的容易に行うことができるため,国内外のユーザコミュニティから注目されている.全体的な方向としては,eポートフォリオシステムの観点にとどまらず,真正な学習のための設計や工夫などについての議論が多くなされていた.

 次回のフォーラムは,放送大学において開催される.