【2020年度参加報告】大学ICT推進協議会2020年度年次大会
報告者:渡辺博芳,宮崎誠
2020年12月9日(水)~11日(金),大学ICT推進協議会2020年度年次大会が開催された.新型コロナウィルス感染拡大により,当初予定されていたグランフロント大阪での開催からオンライン開催に変更された.3日間の会期を通じて,54団体によるブースの出展があり,2件の基調講演のほか,一般セッション,企画セッション,ポスターセッション,出店者セミナーが行われた.
EDUCAUSEのボードメンバーであり,ラトガーズ・ニュージャージー州立大学の副学長兼CIO(最高情報責任者)であるMichele Norin氏による基調講演「From Days to Months: Higher Education, IT, and a Pandemic(数日で決断、あれから数カ月―高等教育、IT、パンデミック)」では,COVID-19感染拡大によるさまざまな課題に直面するなか,高等教育機関において情報技術の推進を任される立場であるCIOの存在がますます重要な役割を果たすことが論じられた.また,東北大学データ駆動科学・AI教育研究センター長の萩谷昌巳氏による基調講演「コロナ禍のオンライン授業からみる教育のデジタル変革」では,コロナ禍によりほぼ全面的に余儀なく開始されたオンライン授業よって生じたネットワークやハードウェア,LMSなどの様々な課題を契機に取り組まれた大学の教育情報基盤整備やオンライン授業について広い視座から教育の変革が論じられた.
また,宮崎誠助教が企画セッションのオープンソース技術部会「オンライン講義の継続に向けたOSSの利用」にて,オープンソースの動画配信システムを中心に発表を行い,一般セッションでは,本学から以下の発表を行った.
- 汎用的能力評価のための情報システム仕様検討 宮崎誠,渡辺博芳,眞坂美江子