【2023年度参加報告】第14回EDIX(教育総合展)東京

報告者:小島一晃,古川文人,宮崎誠

 2023年5月10日(水)~12日(金)に,第14回EDIX(教育総合展)東京が東京ビッグサイトにおいて開催された.
 本展示会においては,大学ICT推進協議会の会長である早稲田大学の深澤良彰教授による「教育分野における生成系AIの利用~ChatGPTを例にして~」の講演が行われるなど,大規模言語モデルを用いた対話型のAIへの注目度が急激に高まっていることも窺い知ることとなった.
 また,PROMETRIC社の企業ブースでFinetune Generate というサービスの情報が得られた.本サービスは,GPTのような大規模言語モデルを活用することで,試験問題の作成作業(作問作業)を支援するものである.展示ブースでは,試験運用版のために対応言語は英語のみであるものの,動作の様子を確認できた.過去問や教材,試験内容に関わるキーワードを与えることで,試験問題をAIが作成し,教員向けに提案するサービスである.教員は,提案された問題案をベースに作問作業をすることで,作業効率の改善が期待できる.今後,このようなツールが発展し日常的に使用する可能性は低くないと感じると同時に,学生側もAI を身近に使える環境となるため,成績評価方法や試験問題について,あらためて検討する必要性も感じた.