第128回LTセミナー「ルーブリックの活用事例 ~文章表現法とJABEEでの活用案~」
第128回LTセミナーでは,理工学部総合基礎の牧野悠講師ならびに理工学部情報電子工学科の荒井正之教授に,ルーブリック活用の事例と構想についてご講演いただきました.
まず牧野先生より,「文章表現法」における評価表活用の取り組みについてご講演いただきました.文章表現法は学部1年生を対象とし,説明文・論説文を執筆するスキルの習得,改善を目指す授業です.学生の文章を添削する際には,評価項目に番号を付けて紙に印刷したルーブリックを使用しているとのことでした.学生の文章には評価項目の番号のみを記入する形で問題点を指摘することで,学生が修正すべき問題点を理解しやすくなった,添削における教員の作業負担が軽減したといった効果があったことが報告されました.
続いて荒井先生より,情報電子工学科情報科学コースにおけるルーブリックの活用事例についてご講演いただきました.情報電子工学科情報科学コースは2016年度よりJABEE(日本技術者教育認定機構)の暫定認定プログラムに認められており,JABEEの審査結果に沿うための取り組みとして,カリキュラムの学習目標に対する評価においてルーブリック活用の構想を進めているとのことでした.その一例として,口頭コミュニケーション評価のためのルーブリックの構築の過程と困難さについての報告がありました.
講演後は,教育効果を高めるためにルーブリックを授業間で共有して運用することや,学生間の相互評価の是非などについて,牧野先生,荒井先生と参加者との間で議論が行われました.
参加者の人数
開催日:2017/06/23(金) 16:40 ~ 18:10
教員 | 職員 | 合計 |
18(17)名 | 4(2)名 | 22(19)名 |
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