第135回LTセミナー「Turnitin試用報告~文書教育支援ツールの先行利用~」
第135回LTセミナーでは,LT開発室スタッフによる文章作成教育支援ツール 「Turnitin」の先行試用報告が行われました. Turnitinは,学生がレポートとして提出した文書ファイルに剽窃の疑いがないか をチェックする支援機能,学生のレポートにコメントを記入するなどして フィードバックを返す機能,学生間でレポートを相互評価する機能を持つ, オンラインツールです.また,本学が導入しているLMSと連携し,このツール を利用したレポート課題を実施することが可能です.本学では現在, Turnitinの試験運用を進めています.
セミナーでは,古川文人講師からまずTurnitinの概要について説明したのち, 理工学部情報電子工学科における卒業研究指導での試用について報告しました. 学生が執筆した20ページ程度の卒業論文に対するフィードバックにTurnitinの 機能を利用した結果の使用感として,ページ数が多く個別性が高い文書の フィードバックにはあまりメリットがなかったことや,今後の構想として 学生間での論文のピアレビューに適用することを説明しました.
続いて高井久美子講師から,理工学部情報電子工学科2年生の選択必修科目 におけるレポート添削での試用について報告しました.このレポートは 計算機の動作原理やプログラムのソースコードなどについての説明を課す もので,蓄積したコメントを再利用できるTurnitinのコメント機能「Quick Mark」 が教員の添削負荷の軽減になったことや,学生がレポートを再提出する際の バージョン管理ができないことなどが紹介されました.
最後に小島一晃助教から,経済学部地域経済学科1年生の選択科目における レポート添削での試用について報告しました.このレポートは,授業で実施 された仮想のアイデア立案のグループワークについての過程と成果の報告を 課すもので,LMS上で学生のレポート文書内にフィードバックを埋め込むこと ができるTurnitinのコメント機能が,学生によるレポートの適切な修正を促進し 得ることが紹介されました.
その後の質疑応答では,Turnitinの機能仕様と運用方法,想定される効果など についての意見交換が行われました
参加者の人数
開催日:2018/03/20(火) 13:20 ~ 14:50
教職員 | 院生・学生 | 合計 |
11(6)名 | 0(0)名 | 11(6)名 |