第148回LTセミナー「LMSテストの発展的利用:授業内外の利用と結果の分析」

 第148回LTセミナーでは,LMSの様々な機能の中でもよく使われているものの一つであるテスト機能について,宇都宮キャンパスの授業で発展的に活用している事例のご講演をいただき,意見交換を行いました.

 1件目のご講演は,経済学部地域経済学科の溝口 佳宏准教授による『LMSのオンラインテスト機能と項目分析機能の活用について』でした.
 溝口先生はご担当の授業「経済学概論」の期末試験,ならびに復習用の教材にLMSのテスト機能を活用しています.試験に向けて何回も練習させることが可能である,試験において複数回のチャンスを与え,即座にフィードバックを返せるという利点からテスト機能を継続して利用してきており,今回は問題の質の改善を目指した項目分析機能(脚注)の利用についてご紹介いただきました.質疑応答では,問題の設計と単位認定の考え方についての討論がありました.

 (脚注)LMSコースの成績管理の機能です.テスト機能における学生の解答データを自動的に分析し,今後の質問作成の参考となる情報を提供してくれます.

 2件目のご講演は,医療技術学部柔道整復学科の大塚 博史助教による『「学生の腰痛調査」におけるLMSアンケートの活用例』でした.
 大塚先生は腰痛治療の知見収集ために腰痛者の身体運動を解析するご研究をされており,その被験者として腰痛がある学生を,授業の受講生を対象とするアンケートを実施することで抽出してきました.このアンケートには200名程度の回答があり,集計と分析に大きなコストがかかっていましたが,これをLMSのテスト機能を用いて学生にスマートフォンで回答させる方法を採用することで,大幅なコストの削減になったという事例をご紹介いただきました.質疑応答では,アンケートの回収率を確保する方法などについての意見が交わされました.

参加者の人数
 開催日:2019/11/27(水) 16:40 ~ 17:40

教職員学生合計
11(9)1(0)12(9)
()内の数字はスタッフを含まない人数です

セミナーコンテンツ
開催案内

第148回LTセミナー「LMSテストの発展的利用:授業内外の利用と結果の分析」

 11/27(木)に開催する第148回LTセミナーでは,2名の先生からLMSテスト機能の発展的な活用についてご紹介していただきます.
今回のテーマであるテスト機能はLMSの様々な機能の中でもよく使われているものの一つです.すでにお使いの方もぜひこの機会にもう一歩進んだ使い方を考えてみませんか.  
ご存知でしょうか,テストを実施すると学生の得点状況の確認や解答に対するフィードバックができますが,出題したテスト問題自体の分析ができるようになります.また,テスト機能で授業内容についての知識を確認する以外にも,研究で学生に被験者を依頼したい際に,対象者等の効率的な抽出に利用することができます. 実際に使ってみてどうだったか直接聞くことができる貴重な機会です.皆様の積極的なご参加をお待ちしております.

 本セミナーでは資料は印刷物では配布せずに,電子的に配布いたします. 参加をご希望の方は,申込先までお名前とメールアドレスをご連絡ください(宇都宮キャンパス常勤教員の方は申込は不要です).ダウンロード先の情報をお知らせいたします.

第148回LTセミナー「LMSテストの発展的利用:授業内外の利用と結果の分析」

  • 日時 2019/11/27(水) 16:40 ~ 17:40
  • 会場 帝京大学 宇都宮キャンパス 本部棟2号館 2階 201教室
  • 講演者
    • 「LMSのオンラインテスト機能と項目分析機能の活用について」
        溝口 佳宏 准教授(経済学部 地域経済学科)
    • 「学生の腰痛調査」におけるLMSアンケートの活用例
        大塚 博史 助教(医療技術学部 柔道整復学科)
  • お申込み先:LT-Support@LT-Lab.teikyo-u.ac.jp

 

開催案内ポスター

 

配布資料・講演動画


配布資料や講演動画はLMSのコミュニティ「教職員のひろば」内,LTセミナー資料に掲載しています.