第155回LTセミナーは宇都宮キャンパスのFD/SDセミナーと共催で,オンラインでの参加も可能なハイブリット形式で開催されました.
熊本大学教授システム学研究センターの平岡斉士准教授をお招きし,「非同期型学習を中心とした新たな学びのデザイン」についてリモートからご講演いただきました.
講演ではまず,インストラクショナルデザイン(ID)の基本的な考え方についての解説がありました.学習目標・評価方法・学習方法を整合させる,効果的・効率的・魅力的な授業を設計する,授業の入口と出口をチェックする,意図的教育観でなく成功的教育観に則るという考え方をご説明いただくとともに,聴衆が自身の授業にあてはめて考えるワークが実施されました.
続いて,IDの考え方に基づいた非同期型学習の設計についての解説がありました.対面授業や同期型のオンライン授業と比べた非同期型のオンライン授業の特徴をご紹介いただいた上で,口頭での知識伝達を目的とする講義中心ではなく,学習者自身による知識習得活動を主体とする授業設計への転換についてご説明いただきました.あわせて,対面授業や同期型授業の活用方法と,異なる授業の方法を組み合わせた設計の考え方が示されました.
最後に質疑応答の時間が設けられ,現在の大学教育制度とのギャップに関する問題や,授業の入口と学習目標の設計における課題などについての議論がなされました.
参加者の人数
開催日:2021/2/26(金) 15:00 ~ 17:00
宇都宮 | 八王子 | 板橋 | 福岡 | 合計 |
75(68)名 | 11(11)名 | 0名 | 3(3)名 | 89(82)名 |
()内の数字はスタッフを含まない人数です
セミナーコンテンツ
開催案内
第155回LTセミナー「非同期型学習を中心とした新たな学びのデザイン」
対面授業は通常は学習者が同じ時間に集う同期型(リアルタイム型)で行われますが,ICTを活用した遠隔授業では同期型だけでなく,学習者が自身のペースで学ぶ非同期型(オンデマンド型)も現実的な選択肢となります.
本セミナーでは,熊本大学大学院で行われている非同期型の授業実践をご紹介いただき,オンラインで授業を行う上での教育設計の見直しのポイントをインストラクションデザインの観点から解説していただきます.また,非同期型学習を中心とした新たな学びの形を一緒に考えたいと思います.奮ってご参加ください.
※参加をご希望の方は,下記の「お申込みについて」に記載の申込先まで,お申し込みください.
第155回LTセミナー「非同期型学習を中心とした新たな学びのデザイン」
- 日時 2021/2/26(金) 15:00 ~ 17:00
- 会場 以下のいずれかの方法にてご参加いただけます(講演はオンライン配信で行われます)
- オンライン参加
- 会場参加
- 帝京大学宇都宮キャンパス 地域経済学科棟1階101室
- 受講対象 帝京大学に属する教職員
- 講師 熊本大学教授システム学研究センター 平岡 斉士 (Hiraoka Naoshi) 先生
- プログラム
- 14:30~ 開場
- 15:00~ 開会挨拶(帝京大学理工学部長 荒井 正之)
- 15:05~ 講演「非同期型学習を中心とした新たな学びのデザイン」・ワークショップ(熊本大学 平岡 斉士 先生)
- 16:30~ 質疑
- 17:00 セミナー終了予定
- 主催 宇都宮キャンパスFD委員会/ラーニングテクノロジー開発室
- お申し込みについて(※所属キャンパスによって,申し込み先,期限が異なります)
- 宇都宮キャンパスの方
- お申込み先:宇都宮キャンパス 学生支援グループ 教務チーム
- お申込期限:2021年2月22日(月)
- 宇都宮以外のキャンパスの方
開催案内ポスター
配布資料・講演動画
配布資料や講演動画はLMSのコミュニティ「教職員のひろば」内,LTセミナー資料に掲載しています.