10月のLTセミナーのテーマは「数学教育」です.今回のLTセミナーの企画に先立ち,数学系科目を担当されている方々に数学教育のeラーニング化の可能性についてお伺いしましたところ,可能であるという視点からは,以下の例のようないくつもの指摘がありました.
- 視覚的なアプローチ,動的なアプローチがとれること
- 個に応じた進度で学習することが可能
- セルフテストなど繰り返しの練習の提供
- つまずいた学生に補習教材の提供,上級者にはより高度な学習活動の提供
- 出席記録,課題や試験の成績,講義予定などの通知にITを利用
一方で,数学教育のeラーニング化における障害という視点からは,「学生に学習する意欲がないこと」が最も多くあげられました.
これは大きな悩みではありますが,「学生に意欲がないからだめ」とは言えないところから出発するのが理工学部の数学教育ではないでしょうか.
「学生の意欲を引き出す上で出来ることはなにか」と考えなおしてみると,新しい視点が開けて来るのではないでしょうか.数学教育にもいろいろな側面があり,既に成果を上げているeラーニング教材もあります.
10月のLTセミナーはアンケート結果に基づいて,前半では,視覚的なアプローチや繰り返し練習のためのツールをお使いの先生方にそれらのご紹介していただき,後半では「学生の学習意欲を引き出すにはどうすればよいか」をめぐって,資料の提示や意見交換をしたいと思います.
第23回LTセミナー「eラーニングは数学教育になじむか?」
- 日時 2005/10/25 (火) 13:30 ~ 15:30
(理工学部は午前中は土曜日の授業,午後は休講の日です)
- 会場 帝京大学宇都宮キャンパス 「本部棟2号館2階 201室」
- 受講対象 帝京大学に属する教職員
- 内容
- webMathematicaの紹介 古井貞隆先生
- GRAPESの紹介 福田千枝子先生
- ディスカッション
- 学生の学習意欲を引き出すには
- 数学教育にeラーニングは可能か