第72回LTセミナー「大学ポータルサイトの動向」
第72回のLTセミナーは,大学におけるポータルサイトの動向というテーマで開催しました.
本セミナーでは,株式会社SIGELの東出 守弘氏,定久 勤氏,佐々木 茂忠氏により,大学ポータルサイトと国内大学での事例について,紹介がありました.
大学におけるポータルサイトは,大学内に散在する様々なデータや情報システムを効率的に探したり利用できるようにしたりするためのサイトです.一般に,ポータルサイトでは,教員用の画面,事務職員用の画面,学生用の画面など,大学の構成員の各役割に適した画面を提供することができます.これにより,たとえば,教員には教授会日程や研究費助成募集のお知らせを,学生には休講情報や就職関連のお知らせを提示できたりします.
また,学内に散在する情報システムへのリンクをユーザの役割に応じてまとめて提示することで,システムへのアクセス効率の向上を図れます.さらに,それらの情報システムとポータルサイトにシングルサインオン(SSO)の機能を持たせると,ポータルサイトにログインした後は,各システムの利用の度にIDとパスワードを入力する必要がなくなり,システムへの円滑なアクセスを実現できます.
大学ポータルサイトの基本機能としては,以上のような機能があげられますが,本セミナーでの事例紹介では,個々の大学に応じて様々な機能が求められることが示されました.このため,ポータルサイトを構築する際には,その目的を明確にすることが重要であることがわかりました.
事例紹介のあとには,ポータルサイトの機能や他のシステムとの連携,ポータルサイトの構築を始める際の中長期的な考え方などについて,参加者からの質疑がありました.このほか質疑を通して,大学ポータルサイトのユーザは,教員,職員,学生の3種類だけではなく,最近ではこれに保護者が加わるケースもあるとの紹介があり,国内における大学ポータルサイトの実情がうかがえました.
参加者の人数
開催日:2011/11/01(火) 11:00 ~ 12:30
教職員 |
10名 |
セミナーコンテンツ
開催案内
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配布資料・講演動画
配布資料や講演動画はLMSのコミュニティ「教職員のひろば」内,LTセミナー資料に掲載しています.