第110回LTセミナー(FD・LT合同セミナー)「アクティブラーニング編『PBLによる授業実践例』」
第110回LTセミナーとして,FD委員会と合同でアクティブラーニングに関する講演会を開催しました.
講演会では,波江野学部長の挨拶に続き,アクティブラーニングワーキンググループの渡辺博芳主査よりPBL(Project Based Learning)についての説明があり,2つの学内のPBL実践事例の発表と総合討論が行なわれました. PBLは,少人数の学生のグループ(チーム)で,課題を解決するプロジェクトを完遂させる過程を通して学ぶ方式で,主体性,協働性,思考力,判断力,表現力などの力を高めることが期待できるものです.これらの力を意識して学ぶためには学生自身が学習の過程を振り返ることが効果的であり,ポートフォリオの活用などの方法が考えられます.
PBL実践事例の1つ目は,情報電子工学科の荒井正之先生による「プロジェクト演習の授業設計と実践報告」です.対象としたのは1年生後期の科目「プロジェクト演習」で,演習の目的として「行動の力」「分析の力」「チームワークの力」の3つを挙げています.毎回の授業でこれらの目標を必ず確認し,更に「課題を明らかにする力」「意見をわかりやすく伝える力」といった具体的な項目も示しながら行なった演習について,授業設計や過去のプロジェクトのテーマなどが報告されました.
実践事例の2つ目は、航空宇宙工学科の渡部武夫先生による「『設計力』を鍛えるプロジェクトベースドラーニング 」です.これまで学んできた「飛行力学」「流体力学」「構造力学」「材料力学」等の知識を動員して,課題に基づいた工作を伴うグループワーキングです.3年生の「特別実験」という科目で,7月から9月末に模型飛行機を製作し飛ばします.この授業の設計やプロジェクトの流れが紹介され,飛行デモの様子が動画で紹介されました.
各々の事例紹介の後には,プロジェクトチームのメンバーの構成や評価の方法,もの造りがうまくいかなかった場合の指導などについて活発に質疑が行なわれました.総合討論では,学生の学びの様子や教員の関わり方,授業時間外の活動など様々な質問がなされ,PBLの手法について意見が交わされました.
参加者の人数
開催日:2015/09/15(火) 10:00 ~ 11:30
教職員 | その他 | 合計 |
34(28)名 | 1(1)名 | 35(29)名 |
セミナーコンテンツ
開催案内
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配布資料・講演動画
配布資料や講演動画はLMSのコミュニティ「教職員のひろば」内,LTセミナー資料に掲載しています.